ひな祭りは子どもの健やかな成長を願うおまつりです。
平安時代から1300年も続いて行われています。
近年まで 子どもの生存率は非常に低く、低く、大人たちは必死の思いで子の成長を見守り、1年の災いを春の雛流しで祓い、無事に成長していって欲しいという願いがあったからです。それは時代を問わず今も変わらぬ大切な願いです。
また、平安時代の京都の平安貴族の子女の雅な「遊びごと」として行われていたとする記録があります。
元来の形を守り伝承している御殿飾りを通して、古来より続く子ども達への願いや想いを受け継ぎ、これからの未来を担う子供たちへと伝えていきます。
一般的に御殿飾りがはじまったのは、江戸時代後期と言われています。
平安時代には川へ紙で作った人形を流す流し雛があり「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になったと言われており、 宮中などや武家の一部で行われていました。
明治時代になると、豪華なものから簡素なものまで、さまざまな様式が誕生しました。
昭和初期から30年頃までに盛んに製作された雛御殿(松鶴殿・豊旭殿)ですが、現代は住宅事情のこともあり、雛御殿は七段飾りというものが主流となっています。
※御殿飾りの中には、京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模したものもあります。